今年のノーベル賞が7日の医学・生理学賞を皮切りに順次、発表される。2年連続の日本人受賞はあるのか。8日に物理学賞、9日に化学賞と続く自然科学分野を予想した。
医学・生理学賞(日本時間7日午後6時半発表)
昨年は本庶佑(たすく)氏の受賞で日本中が沸いた医学・生理学賞。今年も日本人の有力候補者がいる。タンパク質の品質を管理する「小胞体ストレス応答」という現象の仕組みを解明した京都大の森和俊教授だ。
小胞体は細胞内にある小さな器官で、タンパク質を作る場所だ。単に作るだけでなく、健康を害する不良品のタンパク質が生じると修理したり、ごみとして廃棄したりする品質管理の仕組みを持っている。森氏はこのメカニズムを分子レベルで解明し、生命科学の新たな研究分野を切り開いた。
小胞体ストレス応答はがんや神経疾患など、多くの病気と関係があることが分かってきており、創薬につなげる研究が進んでいる。
森氏はノーベル賞の登竜門とされる米ラスカー賞、カナダのガードナー国際賞などを既に受賞しており、国際的な評価は高い。米カリフォルニア大サンフランシスコ校のピーター・ウォルター教授との同時受賞が予想される。
医学・生理学賞が対象とする研究分野は細胞生物学や脳・神経、発生学など幅広い。欧米にも多くの候補者が控えており、DNAのメチル化やゲノム編集、食欲を抑えるホルモン「レプチン」などの研究者が有力候補に挙がっている。
物理学賞(日本時間8日午後6時45分発表)
物理学賞は宇宙・素粒子、量子力学、物性などの研究分野に大別され、今年は宇宙・素粒子分野から選ばれる可能性が高い。ビッグバンの名残の電磁波を人工衛星で精密に観測し、宇宙の年齢などを明らかにしたWMAPプロジェクトや、太陽系外惑星の研究者らが候補に挙がっている。
ブラックホールを世界で初めて撮影したと日米欧などのチームが4月に発表した成果も注目度は高いが、ノーベル賞は毎年1月に受賞者の推薦が締め切られるため、今年の受賞はなさそうだ。
量子力学から選ばれる場合は、基本原理の実証や量子暗号、量子コンピューターなどに関する研究に注目が集まる。日本人では量子コンピューターの開発につながる「量子テレポーテーション」の実験に成功した東京大の古沢明教授や、超精密な原子時計の「光格子時計」を開発した東京大の香取秀俊教授らが有力だ。
物性分野では、世界最強のネオジム磁石を開発した大同特殊鋼顧問の佐川真人(まさと)氏、鉄系の超電導物質を発見した東京工業大の細野秀雄栄誉教授らが期待されている。
化学賞(日本時間9日午後6時45分発表)
最も予想が難しいのが化学賞だ。分野が多岐にわたるほか、複数の分野にまたがる研究が近年、増えているためだ。日本人の有力候補者も多い。
その中で注目されるのは京都大の金久(かねひさ)実特任教授だ。ゲノム(全遺伝情報)を基に、体内で起きる化学反応と、それを引き起こす遺伝子の情報などを統合したデータベース「KEGG(ケッグ)」を構築し、病気や薬の研究開発に役立つ情報を効率的に得られるようにした。
膨大な生命情報とコンピューターによる解析を融合した「バイオインフォマティクス」と呼ばれる比較的新しい学問分野での成果で、米情報会社クラリベイト・アナリティクスは医学・生理学賞での受賞を予想している。
多孔性金属錯体と呼ばれる新材料を開発した京都大の北川進特別教授も有力候補だ。微細な穴に気体を貯蔵させる機能が注目されている。
東京大の藤田誠教授も評価が高い。分子同士が自然と集まる現象を利用して巨大な分子を作り、結晶化しなくても物質の構造を簡単に解析できる手法を開発した。山中伸弥氏らが受賞した著名なイスラエルのウルフ賞を昨年、受賞している。
効率的な有機合成反応を実現する触媒を開発した中部大の山本尚(ひさし)教授、次世代の太陽電池を開発した桐蔭横浜大の宮坂力(つとむ)特任教授も受賞が期待されている。
今年のノーベル賞は7日=医学・生理学賞▽8日=物理学賞▽9日=化学賞▽10日=文学賞▽11日=平和賞▽14日=経済学賞-の日程で発表される。
このニュースに対するネットの声は次のとおりです。
出典元・映像元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191003-00000577-san-sctch
それぞれの分野で研究を極めた結果に贈られる賞であって、賞を取ること自体が目標ではないのでしょう。
だから、貰わなくても価値のある研究はたくさんあるとは思うのですが、日本人の受賞がわかると同じ日本人としてなんだかとても誇らしくて嬉しいです。
貰えると良いですね。
人間の進歩を実感できる月間です。
*平和賞は微妙なことが多いですが
昨今は商業利用が可能な研究や軍事利用が可能な研究ばかりがもてはやされ、基礎研究は「不必要な研究」とばかりに予算が減らされているが、そんな中で将来にわたって日本人がノーベル賞を受賞し続けることができるのか非常に心配
日本人研究者がノーベル賞を受賞することは日本という国にとってとても喜ばしいことであることは言わずもがな
ただ多くの日本人はノーベル賞を受賞したとなると大喜びするが、これを機に日本人研究者が置かれている現状について思いを巡らせて欲しいと願う
ノーベル賞を受賞する事は、最も大きな評価ですが、そうでなくても、明るい未来を切り開き、また次世代に引き継いでいく。
これが日本の底力たと思います。
部門も候補者が多くあり、是非受賞して頂きたいと思います。
厚かましいですがW受賞も夢ではありませんね。
政府はこういった研究の補助を増やして貰いたい。
愛知のヘイト展示に予算を使うくらいなら、こちらに回すべきです。
韓国がノーベル賞において日本を追い抜くとコメントしていますが、
100年早いと言いたい。
今の冷遇されてる若い研究者たちに、果たしてノーベル賞が取れるのか。日本凄い、誇りに感じる、それだけで終わって欲しくない。未来に投資を。
しかし、文系理系を問わず、研究教育の環境整備や投資を政府は惜しまないようにして欲しい。また研究者が生活苦でやっていけない社会もなくして欲しい。こういった現状にもっと注目するべき。
日本は科学技術予算を削減し続けてるからこれからどうなるんだろうね。とっくの昔に中国の方が倍以上も投資してるし。科学技術は研究者のみならず将来世代への投資なのに今の政治家、役人は一体何を考えているんだろう。。。
ところで、日本のマスコミは、著名な発明に飛びつき、物理学賞や化学賞を毎年予想しているが、少しずれている印象だ。マスコミが受賞を毎年予想している中で、「この人の受賞はないな」という人が結構いる。
ノーベル賞を受賞している研究は、画期的な理論の発見・構築が根底に備わっているという印象だ。この点、「オートファジー」の大隅先生の受賞は分かりやすかった。個人的には、その年の大隅先生の受賞を予想していたところ、当たった。
発明は発明で立派だが、ノーベル賞受賞には足りない印象だ。発明について、別途ノーベル賞に匹敵する賞を作ったほうがいい。
個人的には、インフレーション理論を提唱した佐藤勝彦先生の物理学賞の受賞を期待したい。
論文検索・特許もジリ貧では。
基礎研究費や研究開発費も大事ですがB/Cというか効率があまり良くないとも。
研究開発費の振り分けがうまくいっているのか。
量も大事ですが質も良く考えてほしい。
気になるようになりました。
同じ国に生まれたものとして素直に応援したいし誇りに思う。
訳のわからない議員が増え、彼らに払う給料がもったいなさすぎます…
そんな暇があったら、受賞業績を少しでもわかりやすく解説するように努力してください。
個人的にはイグノーベル賞のほうが好きだな。
受賞対象にはならなかったとしても、基礎研究の嵩上げに貢献している研究も多い筈です、
今ではなくとも10年、20年、100年後に実用化されて世の役に立つと考えると何かワクワクしますね。
実は、ノーベルが同じスウェーデン人のミッタク・レフラーという数学者と大層仲が悪く、「万が一にもアイツに賞をやることになるのはゴメンだ」と考え、数学を対象から外したのだとされる。
諸説あるのだが、一番有力なのは、ふたりが「恋敵」だったという説が有力らしいです。
数学にはフィールズ賞があります。
目先の利益だけ考え、長期的な基礎研究に資金を投入しないのですから、当然の帰結でしょう。
昔は日本の方が強かったけど、今はまったく歯が立ちません。ゲームと科学は違うと言われるかもしれませんが、死に物狂いで頭を使い考え勝った方が勝ちという点では同じです。そのうえ日本人の秀才は医学部ばかり行きたがります。工学部はどの大学でも一番偏差値の低い学部に成り下がっています。これでは勝負は見えています。
研究費がどんどん削減されている今、果たしてノーベル賞ものの成果を残せる研究がどれだけできるだろうか。
研究なんてものはやってみないとわからないもので、研究成果の大半が、利益に直結しないものだ。
研究費について選択と集中なんて理屈を持ち込んだら芽が出る前に種が潰れることになる。
なかなか取れないのがノーベル賞と思っているのですが日本人が凄いのかノーベル賞自体の権威が弱くなっているのか、今のノーベル賞事情ってどうなんでしょう…
日本人のノーベル科学賞受賞者たちは、ノーベル賞候補の推薦に消極的だっていうから、そこら辺の日本特有の駄目な文化も乗り越えて積極的に推薦して行って欲しい。
それができないってのはかなり奇妙に映る。
ぜひ受賞して欲しいですね。
もっとそれらも報道して教えてほしい。
受賞出来ずとも、学問に秀でている事、
目的に向かうエネルギーが素晴らしい。
違う喜びの次元で生きていらっしゃるのだなーと。
ノミネートでも大したものだ
でも
でもね
また韓国がノミネートされない不公平だと騒ぐのが予感されてしまいます
漢字捨てて専門書を自国の言葉で出来ないのが問題なんだけどね
日本語も平仮名カタカナだけで専門書を作らなければならないかもしれなかった歴史がある。漢字破棄しなくて良かったよね
むしろ、そっちの方が役に立っているのではないでしょうか?。
結果だけ報道して欲しい。
むしろ、この段階で報じられた人ほど受賞が遠のく気がして、本人の心情を思うとイヤな気がする。
ノーベル賞のときだけ「さすが日本」と軽く言葉を使うマスコミや評論家のなんと多いことでしょうか。
基礎研究や技術が軽んじられていると思いますが?
生物Ⅰの範囲でより詳しい情報を学習できるようになるでしょうし、がんやその他の疾患対策に重要な研究になることでしょう。
1949年のノーベル生理学・医学賞は「ロボトミー術」を開発したポルトガル人のエガス・モニスとスイス人のルドルフ・ヘスが受賞した。
ロボトミー術は「精神疾患」の治療で「頭を開頭して前葉頭を切除する」という方法で、当時は世界中で称賛されたが、その後世界の医療現場で実際に手術が行われた所、「効果よりも後遺症」や「廃人」になる人が続出して忘れ去られた存在となった。
話題の「地球温暖化対策」も、世界中で支持・賞賛されていることが逆に恐ろしい結果を招くのではないかと危惧する。
1949年のノーベル生理学・医学賞は「ロボトミー術」を開発したポルトガル人のエガス・モニスとスイス人のルドルフ・ヘスが受賞した。
ロボトミー術は「精神疾患」の治療で「頭を開頭して前葉頭を切除する」という方法で、当時は世界中で称賛されたが、その後世界の医療現場で実際に手術が行われた所、「効果よりも後遺症」や「廃人」になる人が続出して忘れ去られた存在となった。
話題の「地球温暖化対策」も、世界中で支持・賞賛されていることが逆に恐ろしい結果を招くのではないかと危惧する。
隣の国のノーベル症!
未だに受賞者のいない事を嘆きつつ、今年こそと有りもしない受賞を夢見て今頃大騒ぎして発表と同時に落胆して日本人を羨む恒例行事!
この技術を戦略として世界を牽引してもらいたい。
技術で勝つて戦略がない政治力に残念な思いがする。
文学賞と平和賞を早くノーベルから外さないと、
ノーベル賞の価値が落ちると思う
韓国は欲しいがための研究をしているみたいだが。
英語の勉強や論文の翻訳時間を無駄にとられた上でのノーベル賞ですから。
ハンディキャップを付けてもらってもいいのではないでしょうか。
山中先生以下の年代の研究者の方々に
ノーベル賞候補に値する
活躍をしている方がいるのか
研究者への支援、環境へ不安を感じる
時代は変わったね
時代は変わったね
今年こそは!とマスコミが騒いでるかもしれないが。
隣国手では日本叩きばかりで嫌な思いをしていましたが嬉しく思いますよ
公式に発表されてから、報道して欲しい。
基礎研究避けられてるし、研究員雑務多すぎだし、給料も研究費もないし、アカハラばっかで後進育成しないし
うちのおっさんもやる気ねぇ小娘をデレデレ贔屓するだけで、人の研究は邪魔しかしねぇし
この国の研究分野は終わってます