歴史上の人物

道鏡って史上最悪の僧侶?寵愛により天皇になろうとした!

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 以前、日本の三大悪人という言葉を聞いたことがあります。

 これは、戦前の皇国教育の中で教えられており、平将門、足利尊氏と並んで道鏡が挙げられていました。

 いずれも、朝廷に対して敵対した人物です。

 この中でも道鏡は、自分が天皇になろうとしたとして、しかも幸謙上皇という女帝と蜜月を重ねることにより天皇になろうとしたものであり、「最低感」が最も高いと言われています。

 この道鏡、もともとは民間の修行僧でしたが、幸謙上皇の寵愛を一身に受けて権力の座を駆け上っていきます。

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 今回は、この道鏡について御案内していきます。

★道鏡と幸謙上皇との出会い

 道鏡が世に出るきっかけとなったのは、幸謙上皇の病を加持祈祷によって治したことでした。

 この加持祈祷とは、宗教的儀式によって病気や災害などを追い払うことです。

 この時、病に臥せていた幸謙上皇は、道鏡の加持祈祷をしてもらったことで病から回復して、道鏡をすっかり信用してしまい、二人の関係は夫婦同然のものになるのでした。

 あるとき、あまりにも道鏡を寵愛する幸謙上皇を見かねた淳仁天皇がこれを咎めたところ、上皇と天皇との関係は悪化します。

 そして、淳仁天皇の庇護の下、政権を持っていた藤原仲麻呂が、幸謙上皇から権力を取り上げるべく兵をあげましたが幸謙上皇が勝利してしまいます。

 このため、幸謙上皇は淳仁天皇を追い出し、自分が再び称徳天皇として即位し、道鏡とともに権力をほしいままに操るのでした。

★道鏡はどうしてここまで寵愛を受けたのか

 それにしても、なぜ道鏡は、ここまで幸謙上皇(称徳天皇)から寵愛を受けることができたのでしょうか?

 病を治したとはいえ、道鏡は一介の僧侶にすぎないのである。

 さらに、皇族と僧侶という身分の格差を考えても、二人の関係は異常というより不気味ですらある。

 これについて、『続日本紀』には「道鏡常に禁棭に侍し、はなはだ寵愛を被る」(年中宮中に通って、女帝の寵愛を得ていた)と記されているのである。

 一説によると、幸謙上皇(称徳天皇)は性的に寵愛されていたのではないかと言われている。反対に、そうでもないと、ここまで寵愛されていたという根拠が見つからないのである。

★「道鏡を天皇に」という宇佐八幡宮からのご神託

 その後、幸謙上皇(称徳天皇)の下、道鏡はどんどん出世していき、天平神護二年(766年)には、皇子と同格の法王にまで昇りつめていきました。

 そして、神護景雲三年(769年)、宇佐八幡宮の中臣習宣阿曽麻呂(なかとみのすげのあそまろ)が、八幡宮の託宣として「道鏡が天皇になれば天下太平になる」と上奏がありました。

 この報告に、幸謙上皇(称徳天皇)も道鏡もとても喜びます。

 しかし、神託を確認するため、和気清麻呂が八幡宮に向かうと、神託が道鏡のでっち上げであったことが発覚し、道鏡の天皇即位というのはなくなるのでした。

★その後の道鏡

 その後、道鏡は、神託でっち上げ発覚後も、幸謙上皇(称徳天皇)の寵愛を受けて権力の座にとどまります。

 しかし、神護景雲四年(770年)、幸謙上皇(称徳天皇)が倒れると、道鏡の権威はみるみる急降下していきます。

 平安末期に記録された『日本紀略』には、「道鏡は重態に陥った幸謙上皇(称徳天皇)にさまざまな性具を献上したが、女帝の性器から抜くことができなくなり、生命をますます弱めた。」と記述されています。

 そして、やがて幸謙上皇(称徳天皇)が亡くなります。すると、周囲は待ってましたかとばかりに道鏡に対して一斉に態度を硬化し、すべての権力を剥奪しました。

 さらに、道鏡は皇位を奪おうとしたという罪により、下野(現・栃木県)の薬師寺に流罪となり、二年後に没したのでした。

★まとめ

 それでは、以上の内容をまとめます。

・道鏡は民間の修行僧でしたが、幸謙上皇の寵愛を一身に受けて権力の座を駆け上っていった。

・二人の出会いは、病に臥せていた幸謙上皇が道鏡の加持祈祷をしてもらったことで病から回復したのがきっかけである。

・一説によると、幸謙上皇は性的に寵愛されていたのではないかと言われている。反対に、そうでもないと、ここまで寵愛されていたという根拠が見つからない。

・そして、道鏡は宇佐八幡宮の託宣として「道鏡が天皇になれば天下太平になる」と神託をでっち上げる。

・しかし、でっち上げがバレて天皇に就任することはなかった、それでも幸謙上皇の寵愛は止まらず。

・しかし、幸謙上皇が亡くなった後、神託をでっち上げの罪を問われて流罪となり、2年後に死亡する。

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